採用動画コラム
学生の親からの内定辞退を防ぐ、オヤカク(親確)には採用動画が有効
2024.11.23

近年の新卒採用において、学生本人が内定を希望しているにもかかわらず、親の反対により辞退するケース、「親ブロック」が増えています。
いま、この「親ブロック」を防ぐために「オヤカク(親の確認)」が注目され、企業は学生の親に企業の魅力や安定性を伝える方法に力を入れています。そのなかで特に効果が高いとされるのが「採用動画」です。
この記事では、親の内定辞退反対を防ぐオヤカクの実践方法や、採用動画の活用法について詳しく解説します。
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INDEX
オヤカクとは?企業が直面する「親ブロック」の背景
「オヤカク」とは、学生が内定を承諾するにあたり、企業が親に対しても内定への賛同や安心感を確認する取り組みです。学生の就職活動に対して親の強い影響が見られる昨今、「オヤカク」は内定辞退防止の重要な要素になっています。
ではなぜ、親が内定を反対する「親ブロック」が発生するのでしょうか。
親は子どもの就職活動に対して不安を抱いている
「親ブロック」が発生する背景には、「子どもがブラック企業で働かないか」といった親の不安や、「経済的に安定した企業に入ってほしい」という希望などが挙げられます。そうした不安や希望から、「この企業に入って欲しくない」と感じてしまえば、親が内定を反対する「親ブロック」に発展してしまいます。
ただしこれは、特殊な事例とは言い切れません。子どもの就職活動に対して不安を感じない親は決して少なくはないのです。それはどの時代でも言えることですが、少子化や社会問題により、その傾向が強まっているとも言えるでしょう
学生の企業選びと親の価値観のギャップ
親の意見が就職活動に強く影響する背景には、親と学生の企業選びの基準が異なる点もあります。多くの学生は「社風」や「職場環境」を重視する一方で、親は「安定性」や「知名度」に重きを置く傾向があります。
そのため、親が希望する企業と学生が望む企業とのギャップが「親ブロック」につながりやすいのです。
親の不安を払拭するために、企業側はどんな対策をしているのか
「親ブロック」を回避するためには、親の不安を払拭することが重要です。多くの企業が就活生の親に対して情報を伝えるために、説明会やパンフレットを用意しています。なかでもとくに多いのは、実際に内定が決まった学生の親に連絡をし、確認をする「オヤカク」です。
企業側も親の不安を敏感に感じ取り、「親ブロック」を回避するべく積極的な対策を実施していると言えるでしょう。
なぜ採用動画が「オヤカク」に効果的なのか?
企業が学生の親に対して、安心してもらえるようなさまざまな対策を実施しているのは前述したとおりです。しかし文書や口頭の説明では親の不安を払拭するのが難しいこともあり、より具体的で信頼性のある情報提供が求められています。
そうしたニーズに応える形で、効果的な手段となり得るのが採用動画です。
「オヤカク」に効果的!採用動画のメリットとは?
採用動画は、企業の雰囲気や職場環境をリアルに伝えることができるのが、最も大きなメリットです。
このメリットは学生の親だけではなく、学生本人に対してもそうですが、文章や画像のみでは伝わりにくい情報も、映像によって視覚的に伝えられるため、企業の姿勢や職場の活気が親にも理解してもらいやすくなります。
株式会社moovyによる「Z世代就職の動画活用」に関する実態調査では、Z世代の求職者の86.6%が、採用動画を参考に企業を選んだと回答しています。採用動画は学生の企業選びになくてはならない存在になっているため、親にも採用動画を見てもらうことは大きな意味があるといえるでしょう。
こうした採用動画を親が視聴することで、子どもの就職先への不安を軽減することにつながります。
<出典>
「Z世代就職の動画活用」に関する実態調査(株式会社moovy)
採用動画の視覚効果で企業の安定性を伝え、オヤカクにつなげる
採用動画を通じて、親は企業の経営基盤や事業の安定性を確認しやすくなります。たとえば、会社の代表者や社員の声を交えたインタビュー形式の動画では、企業のビジョンや、社員を大切にする企業文化が伝わります。
これにより、「子どもがこの企業で成長し、安定して働けるのか」という親の疑問や不安も和らげることができ、「オヤカク」につながるのです。
職場環境や働く人の姿を、採用動画で可視化する
採用動画で実際の職場や働く社員の様子を映すことで、親は職場環境を具体的にイメージできます。多くの親が「職場の雰囲気」や「同僚・上司との関係」に関心を持っており、和やかで協力的な職場の様子を見せることは、親の安心感を引き出す上で大きな効果を発揮します。
採用動画で親の信頼を得るためのポイント
採用動画を効果的に「オヤカク」へと活用するためには、親に安心してもらえる内容を盛り込む必要があります。続いては、採用動画で意識すべきポイントを紹介します。
親が知りたい企業の安定性や成長性をアピール
親は子どもが安定した職場に就職することを望んでいるため、動画内で企業の成長性や財務の安定性に触れると効果的です。たとえば、創業年数や業界での実績、成長性をアピールすることで、企業の信頼性を高めることができます。
社員インタビューで働きやすさを強調
採用動画の中で、実際に働く社員の声を取り入れることも有効です。社員が仕事を通して成長している様子や、ワークライフバランスを実現しているエピソードは効果的です。
社員インタビューで働きやすさを強調することによって、親にとっても「この会社なら安心して子どもを任せられる」という印象を持つことにつながります。
オンラインでも閲覧しやすい動画配信の工夫
採用動画はオンライン上で簡単にアクセスできるようにすると、親も視聴しやすくなります。企業の採用ページに親向けの特設ページを設け、採用動画を気軽に視聴できるようにすることで、親ブロック防止のための効果的な手段となります。
採用動画を活用して、学生の親の「オヤカク」を得よう!
オヤカク対策は、単に親に情報を提供するだけでなく、企業への信頼を深め、内定辞退を防ぐための重要な手段です。とくに親の不安を減らすためには採用動画を活用し、親が安心して子どもを送り出せるように工夫することが大切です。
企業としても、動画を通じて親と学生の双方に働きやすい環境を伝えることで、長期的な信頼関係を築くことが求められています。
リクムビなら、「オヤカク」にも有効な採用動画制作や生配信が可能です。
採用コンサルタントの有資格者がトレンドを押さえた「今の」学生に刺さる訴求をし、元TVディレクターの取材・編集力で、就活中の学生はもちろん、子どもの就職に不安を抱く親にもしっかりと企業の魅力を伝えます。
親にも安心してもらえる採用動画をご検討中の企業ご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
執筆者
リクムビ 動画プロデューサー
採用コンサルタント(認定番号 DCA240110号)
田中政和