採用動画コラム
採用動画の予算配分|見積書の内訳と、削ってよい費用・削ってはいけない費用
2026.8.21
「採用動画に、いくらくらいかければいいですか」。ご相談のなかで、いちばん多くいただく質問です。ただ、実際にお話を伺っていくと、困っているのは総額そのものではなく、限られた予算を何に振り分ければいいか分からないことのほうが多いように感じます。同じ50万円でも、配分の仕方で仕上がりも、その後の使いやすさもまったく変わります。この記事では、見積書に出てくる費目の意味から、配分の目安、削ってよい費用と削ってはいけない費用までを、採用ご担当者様の目線で整理します。
INDEX
大事なのは「総額」より「配分」です
採用動画の費用は、内容や規模によって幅があります。相場そのものについては別の記事でご紹介していますので、ここでは一歩進んで「配分」の話をします。
予算が足りなくなるとき、多くの場合は撮影当日にお金が集中し、その前後が薄くなっています。企画にほとんど時間をかけないまま撮影日を迎えると、当日に何を撮ればいいか決まらず、結局は使えない素材が増えます。逆に、公開後の差し替えや短尺への展開を最初から見込んでおけば、同じ素材が長く働いてくれます。
お金をかける順番を決めること。これが、採用動画の予算づくりでいちばん効きます。
見積書によく出てくる5つの費目
制作会社によって呼び方は違いますが、採用動画の見積書は、だいたい次の5つに分けられます。中身が分かっていれば、金額の妥当性も判断しやすくなります。
1. 企画・構成費
誰に何を伝える動画にするかを決め、構成表や絵コンテに落とし込む費用です。打ち合わせ、取材、質問設計もここに含まれます。目に見える成果物が少ないため削られやすいのですが、ここが薄いまま進むと後工程すべてに響きます。
2. 撮影費
カメラマン・音声・照明といった人の費用と、機材の費用です。撮影が1日で終わるか2日かかるかで大きく変わるので、見積もりを見るときは撮影日数と、当日入るスタッフの人数を確認してください。ロケ地が複数ある場合は移動時間も日数に効いてきます。
3. 編集費
素材をつないで、テロップ、ナレーション、BGM、色の調整までを行う費用です。修正が何回まで含まれるかは会社ごとに違うので、契約前に確認しておくと安心です。字幕を全編に入れるかどうかでも作業量は変わります。
4. 出演・素材まわりの費用
社員の方に出ていただく場合は基本的に大きな費用は発生しませんが、ナレーターや外部の出演者を立てるとここが増えます。音楽や映像素材の利用料、資料の作成費も同じ枠です。
5. 公開後の運用費
採用サイトへの掲載、SNS用の短尺への切り出し、翌年の情報更新にかかる費用です。見積書に最初から入っていないことが多いのですが、採用動画は公開してからが本番です。ここを見込んでおくかどうかで、翌年の負担がまったく違ってきます。
迷ったときの配分の目安
あくまで考え方の目安ですが、初めて採用動画を作る場合は、次のような配分から検討すると大きく外しません。
- 企画・構成:2割ほど/誰に何を伝えるかを固める工程です。
- 撮影:3割ほど/日数とスタッフ数で決まります。
- 編集:3割ほど/字幕や短尺展開の有無で前後します。
- 公開後の運用:1割ほど/切り出しや翌年の更新に取っておきます。
- 予備:1割ほど/天候による撮り直しや追加取材に備えます。
案件の狙いによって、この比率は動きます。社員インタビューが中心なら編集の比重が上がりますし、複数の拠点を回るなら撮影が増えます。大切なのは正確な比率をあてることではなく、撮影以外にも必ず枠を残しておくことです。
削ってよい費用と、削ってはいけない費用
予算が合わないとき、どこから削るかには順番があります。
先に見直せるのは、演出に関わる部分です。ドローンや特殊なカメラワーク、凝ったCG、プロのナレーター、複数拠点での撮影。これらは無くても、伝えたいことは十分に伝わります。撮影日数を2日から1日に詰めるのも現実的な調整です。
一方で、削ると後悔しやすいのは次の3つです。
- 企画・構成:ここを飛ばすと、撮影当日に迷いが出て、素材の質そのものが下がります。
- 音声:映像が多少粗くても見てもらえますが、聞き取りにくい音声は途中で離脱されます。ピンマイクを立てるだけでも印象が変わります。
- 字幕:音を出さずに見る求職者が多いため、字幕の有無は視聴時間に直結します。
見た目の華やかさより、聞こえること・読めること・伝えたいことが決まっていること。この3つが残っていれば、素朴な映像でもきちんと届きます。
内製と外注を分けると、同じ予算でも本数が増えます
すべてを外注するのではなく、工程ごとに分けて考えると予算は伸ばせます。
たとえば、会社の顔になる本編は外注で1本しっかり作り、日常の様子や現場の風景はスマホで社内が撮りためていく、という進め方です。撮影の型と質問リストを最初に用意しておけば、社内の方でも十分に使える素材が撮れます。1回の撮影で長尺と短尺の両方を想定しておくと、切り出しの手間も抑えられます。
リクムビ(株式会社フィールドキャスター)では、本編の制作に加えて、こうした社内で撮りためるための型づくりやスマホ撮影の内製支援、オンライン説明会の生配信までご相談いただけます。ご予算をお聞きしたうえで、どこにかけてどこを抑えるかからご一緒に考えます。
まとめ|先に配分を決めてから、総額を考える
採用動画の予算は、総額を決めてから中身を埋めるより、配分を決めてから総額に合わせるほうがうまくいきます。企画に2割、撮影に3割、編集に3割、公開後と予備に2割。まずはこの形を置いてみて、自社の狙いに合わせて動かしてみてください。削るときは演出から、残すのは企画と音声と字幕です。見積書を受け取ったら、費目ごとに「これは何の作業か」を確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。
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