採用動画コラム
秋採用で効く採用動画|短期決戦で用意したい3本と、春の動画の生かし方
2026.8.25
「春に予定していた人数に届かないまま、秋を迎えてしまいました」。8月から9月にかけて、採用のご担当者からよく伺うお話です。秋採用は、春夏の採用と同じやり方をそのまま持ち込むとうまくいきません。動いている学生の数が少なく、期間も短いためです。この記事では、秋採用で採用動画をどう使うか、限られた時間の中で作る順番と、春に作った動画の生かし方をご紹介します。
INDEX
秋採用は「残っている学生が少ない」前提から組み立てます
就職みらい研究所の調査では、2027年卒の大学生の就職内定率は6月1日時点で77.2%でした。マイナビの調査では7月末時点の内々定率が83.7%と報告されています。数字の取り方は調査ごとに異なりますが、秋の入口の時点で、すでに多くの学生が進路の見通しを持っていることは共通しています。
一方で、同じ就職みらい研究所の調査では6月1日時点の進路確定率は57.3%で、4割以上の学生は進路が決まっていません。内定は持っているけれど納得はしていない、志望を変えて動き直している、留学や部活動の都合で秋から始めた。秋に動いている学生は、こうした事情を抱えた少数派です。
つまり秋採用は、母集団を広く集める競争ではなく、少ない相手に短期間で深く伝える戦いです。ここを取り違えて、春と同じ「大勢に向けた会社紹介」を続けてしまうのが、いちばん多いつまずき方です。
秋に動く学生がいちばん気にしているのは「なぜまだ募集しているのか」
秋採用の募集を見た学生が最初に浮かべる疑問は、たいてい同じです。人が採れなかったのか、人が辞めたのか、それとも何か事情があるのか。ここに触れないまま良い面だけを並べると、かえって不安を持たれます。
ですから秋採用の動画では、募集している理由を最初のほうで率直に伝えることをおすすめします。新しい部署を立ち上げることになった、春は少人数採用にしていたが事業が伸びて増やすことにした、通年で採用しているので時期を問わず会っている。どれも十分な理由です。実際の言葉で、担当者や現場の責任者が話すだけで構いません。
あわせて、選考のスケジュールを具体的に見せておくと安心されます。応募から結果までどれくらいか、面接は何回か、オンラインで完結するのか。秋に動いている学生は時間に余裕がないため、この見通しが応募の決め手になることがあります。
いま用意するなら、この3本を順番に
秋採用は準備期間が限られます。全部そろえようとせず、効きやすい順に手をつけるのが現実的です。
1つ目:募集を知らせる30〜60秒の縦型動画
まず必要なのは、募集していること自体を届ける短い1本です。何の会社か、どんな職種を募集しているか、いつまでか、応募はどこからか。この4つが入っていれば足ります。学生はスマホで見るので縦型にしておくと、募集ページにもSNSにもそのまま置けます。凝った映像でなくて構いません。冒頭2秒で「秋も募集しています」と文字で出すだけで、伝わり方が変わります。
2つ目:オンライン説明会を生配信して、そのままアーカイブにする
秋採用でいちばん相性が良いのが生配信です。少人数を相手に、その場の質問へ直接答えられるからです。秋に動いている学生は疑問が具体的なので、一方通行の説明より、チャットで受けて答える形のほうが納得してもらえます。
そして配信した内容はそのままアーカイブとして残せます。日程が合わなかった学生に案内でき、選考が進んだ人への資料にもなります。1回の準備で、当日の説明会と後日の動画の両方がまかなえるのは、時間のない秋採用では大きな利点です。リクムビでは配信の設計から当日の技術サポート、アーカイブの編集までお手伝いしています。
3つ目:選考中の学生に送る、短いフォローの1本
秋は他社の選考と並行して進む場面が多く、連絡の間が空くと気持ちが離れやすくなります。面接の後に、現場の社員が一言話す1分程度の動画を添えるだけでも、印象の残り方が違います。凝った編集は不要で、スマホで撮ったものをそのまま送る形で十分です。
春に作った動画は、撮り直さずに「編集で直す」
秋採用のご相談で多いのが、春に作った会社紹介動画をそのまま流し続けているケースです。中身が悪いわけではなく、秋に見る人には合っていないだけということがよくあります。撮り直す時間がなくても、編集だけで手を入れられる点がいくつかあります。
- 冒頭を差し替える:春向けの「エントリー受付中」といった文言を、秋の募集内容と期限に書き換えます。最初の数秒だけで印象がそろいます。
- 尺を短くする:5分の会社紹介を、募集告知用に90秒へ切り出します。全部見てもらう前提を捨てるほうが結果的に見られます。
- 縦型に切り出す:横位置の映像から人物中心の場面を縦に切り抜き、字幕を大きく入れ直します。SNSと募集ページの両方で使えます。
- 字幕を付け直す:音を出さずに見る人が多いため、字幕の有無で最後まで見られるかが変わります。
撮影済みの素材が残っているなら、使っていない場面から新しい1本を組めることもあります。新規に撮るより早く、費用も抑えられますので、まずは手元の素材を確認してみてください。
時間がないときの、現実的な進め方
秋採用は動き出しから募集開始までが短く、外部に依頼する時間が取れないこともあります。その場合は、内製と依頼を分けて考えると進めやすくなります。
短い告知動画や社員のひとことは、スマホでの内製が向いています。明るい窓際を選ぶ、背景を片づける、スマホを固定する。この3つだけで見られる画になります。音は映像より大事なので、静かな場所を選んでください。
いっぽう、オンライン説明会の配信は途中で止まると取り返しがつきません。ここは経験のあるところに任せたほうが安全です。リクムビでは、内製で回せる部分は回していただき、リスクの高いところだけを引き受ける形もご提案しています。迷ったら、募集開始日から逆算して間に合う範囲を決めるところから始めましょう。
まとめ
秋採用は、動いている学生が少なく期間も短い採用です。だからこそ、大勢に広げる発想から、少数に深く伝える発想へ切り替える必要があります。まずは募集を知らせる30〜60秒の縦型動画を用意し、オンライン説明会は生配信にしてアーカイブまで生かす。選考中は短いフォロー動画で間をつなぐ。この3本が基本の形です。春に作った動画も、冒頭の差し替えと尺の短縮、縦型への切り出し、字幕の付け直しで秋向けに整えられます。そして忘れずに伝えたいのが、なぜ秋も募集しているのかという理由です。ここを率直に話せるかどうかが、少数の学生に選んでもらえるかどうかを分けます。
参考:就職みらい研究所「2027年卒学生 就職内定率調査(2026年6月1日時点)」(2026年7月6日公表)/マイナビキャリアリサーチLab「2027年卒就職内定率(内々定率)の状況」
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