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採用動画コラム

採用動画は何分が正解?尺の決め方と、長い1本を切り分けて使う方法

2026.9.4

台本のノートとカチンコ、ビデオカメラが並ぶ動画制作の企画イメージ

採用動画の企画で、ほぼ必ず出てくるのが「結局、何分くらいがいいんでしょうか」というご質問です。伝えたいことはたくさんある。でも長いと見てもらえない気がする。この板挟みで手が止まってしまう採用ご担当者の方は少なくありません。結論からお伝えすると、採用動画に「正解の尺」はひとつではなく、どこに置いて誰に見せるかで変わります。この記事では、置き場所ごとの尺の目安、尺を決めるための3つの質問、そして長く撮った1本を切り分けて何本にも生かす方法をご紹介します。

尺は「内容の量」ではなく「どこで見せるか」で決まります

尺を決めるときに、伝えたい内容を先に並べて「これを全部入れると何分になるか」と計算してしまうと、たいてい長くなりすぎます。順番が逆で、先に決めるべきは置き場所です。

スマートフォンでSNSを流し見している人と、応募を決めかけて採用サイトを開いた人と、会社説明会の会場で座っている人とでは、動画に向き合う姿勢がまったく違います。前のめりで見てくれる人には長く語れますし、通りすがりの人には数十秒しか許されません。同じ会社の同じ話でも、置き場所が変われば適した長さは変わるのです。

ですから「うちの採用動画は何分か」ではなく、「この動画はどこに置く動画か」から考えていただくと、迷いがぐっと減ります。

置き場所別・尺の目安

あくまで目安ですが、次のように考えておくと大きく外しません。

SNSの縦型ショート/15秒から60秒

指1本でいくらでも次へ送られてしまう場所です。伝えることは1本につき1つに絞ります。「若手の1日」「先輩に3つ質問」といった具合に、テーマを1個だけ立てて、冒頭2秒で何の動画かが分かるようにします。ここで会社概要から順に説明を始めると、まず最後まで見てもらえません。

採用サイト・求人媒体に置くメイン動画/1分30秒から3分

すでに興味を持って自分から開いてくれた人が見る場所なので、ある程度は腰を据えて伝えられます。とはいえ3分を超えると離脱が増えやすいので、事業の説明・働く人の姿・応募後の流れといった要素を欲張らず、多くても3つまでにまとめるのがおすすめです。多くの企業でいちばん出番が多いのが、この長さの1本です。

社員インタビュー/2分から4分

ひとりの話をじっくり聞かせる動画です。人数を増やすほど1人あたりは短くしてください。3人出すなら1人1分前後にして、全体で3分から4分に収めます。全員に同じ質問を投げると単調になりますので、役割や年次で聞くことを変えると最後まで見てもらいやすくなります。

会社説明会・内定者向け/5分から10分

会場やオンラインで、見ることが前提になっている場面です。ここは長くても構いません。ただし長い1本をそのまま採用サイトに置くのは避けてください。用途が違うものを兼用しようとすると、どちらの場でも中途半端になります。なお、オンラインの説明会を録画で流すかライブ配信にするかで、用意すべき尺も変わります。詳しくはオンライン会社説明会は録画とライブ配信どちらが良い?もあわせてご覧ください。

尺を決めるときの3つの質問

迷ったら、次の3つに答えてみてください。企画会議で共有すると、話がまとまりやすくなります。

1つ目は「この動画を見た人に、次に何をしてほしいか」です。エントリーしてほしいのか、会社名を覚えて帰ってほしいのか。求める行動が軽いほど、動画は短くて済みます。

2つ目は「見る人はどんな状態か」です。移動中に片手で見るのか、パソコンの前で見るのか。これが分かれば、縦型か横型か、音を出して見てもらえるかも同時に決まります。

3つ目は「この1本で削れないことは何か」です。3つ挙げていただいて、そのうえで優先順位をつけます。3位のものは、たいてい削っても伝わります。

台本の段階で長さを見積もる方法

撮影してから長すぎたと気づくと、直すのに手間がかかります。台本の段階で見積もっておきましょう。

日本語のナレーションは、聞き取りやすい速さで読むと1分あたりおよそ300字が目安です。2分の動画なら600字前後ということになります。原稿を書いたら文字数を数えて、この目安と比べてみてください。オーバーしているなら、その時点で削るほうが、撮ってから削るよりずっと楽です。

社員インタビューのように話す内容が決まっていない場合は、質問1つにつき回答40秒前後を見込んでおくと、全体の見当がつきます。実際にはもっと長く話していただき、編集で使うところを選ぶ形になりますので、撮影の時間には余裕をみておいてください。

長い1本を切り分けて、何本にも生かす

尺の悩みを解く近道は、1本に詰め込むのをやめて、置き場所ごとに出し分けることです。そして、そのために毎回撮影し直す必要はありません。

たとえば社員インタビューを1人あたり20分ほど撮っておけば、採用サイト用の3分、SNS用の30秒を数本、説明会で流す長めの1本と、素材を分け合うことができます。撮影は1日でも、出せる動画は増やせるということです。

このやり方で気をつけたいのが、撮影の前に「どの尺の動画を何本作るか」を決めておくことです。あとから切り出そうとしても、横型でしか撮っていないと縦型に使えなかったり、話が途中で切れていてつなげなかったりします。縦と横の両方で押さえておく、話の頭と終わりに余白をとっておくといった段取りは、撮影当日の判断ではなく事前の設計です。

リクムビでは、1回の撮影から複数の尺の動画を作る前提で設計するご提案をしています。メインの1本は当社で制作し、SNS向けの短い動画は社内のスマートフォンで撮り足していただくといった、内製と組み合わせる形もお引き受けしています。撮り方のルールを最初に決めておけば、2本目以降は社内だけでも回せるようになります。

まとめ

採用動画の尺に唯一の正解はありません。決め手になるのは、どこに置いて、どんな状態の人に見せるかです。SNSの縦型なら15秒から60秒、採用サイトのメイン動画なら1分30秒から3分、社員インタビューなら2分から4分、説明会や内定者向けなら5分から10分。この目安を出発点に、「次に何をしてほしいか」「見る人はどんな状態か」「削れないことは何か」の3つで調整してください。台本の段階でナレーション1分およそ300字を目安に文字数を数えておけば、撮ってから慌てることもありません。そして1回の撮影から複数の尺を作る前提で設計しておけば、置き場所ごとにちょうどよい長さの動画を、無理なくそろえていけます。

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